シーズン4|1965年 青雲の志、中央大学入学、学生運動
私は、1965年4月、青雲の志を抱いて東京御茶ノ水の中央大学に入学した。中学3年の修学旅行で銀座、浅草、横浜を見て、田舎とは違う得体の知れない世界を知り、吸い寄せられるように東京に出たのである。未知への好奇心と青雲の志も…
私は、1965年4月、青雲の志を抱いて東京御茶ノ水の中央大学に入学した。中学3年の修学旅行で銀座、浅草、横浜を見て、田舎とは違う得体の知れない世界を知り、吸い寄せられるように東京に出たのである。未知への好奇心と青雲の志も…
高校は、先生が「行け!」というので、地元の松本深志高校に進んだ。どういう高校が良いのか、良く知らないままに受験したら受かっただけのことだったが、深志高校は、バンカラで強烈に泥くさい高校で、戦前は松本城の城郭の中に校舎があ…
中学は、松本平を一望できる丘の上の丸の内中学に行った。入学した初めての授業、先生がいきなり黒板に書き始めた。「二十世紀のゴジラ」。自分の名前は、「二十世紀のゴジラ」だと! 続けて、大きな字で〝白鳥は悲しからずや 空の青…
1947年 敗戦、帰還船、ビルマの竪琴 1947年。私は、山深い信州松本の小さな自動車部品商店の長男として生まれた。駅前には木炭車が走り、至る所に傷痍軍人の姿があった。ラジオからは、雑音交じりで、満州からの引き揚げ船が舞…
私の名前はジャッカル。不正や不条理、理不尽を撲滅することを仕事としている。不正がまかり通り、弱者が放置される世の中が許せないからである。職業は弁護士でも政治家でも学者でもない。会社経営の仕事はしているが、人を紡ぎ、慈しみ…